岐阜県建築士会　可茂支部

11月25日　御嵩町にある天台宗大寺山顧興寺にて解体工事現場見学会を行いました。

今回は他支部からも参加いただき、にぎやかな見学会となりました。

顧興寺は815年に建立された歴史的な寺で、24体の国指定重要文化財を保有しています。

顧興寺より一回り大きな仮設建築物。

解体の際に発掘調査も行われ多くの出土品や建具や柱には過去にここを訪れた人の名前などが記されていて、

まるで過去にタイムスリプしたような感覚を覚えました。

顧興寺は庶民的なお寺だったそうで、この寺を支える柱は近辺の山から切り出した多種多様な木材が使われていました。

そんな中でも主要な部分には“欅”が使われており、先人も感覚的に材料強度なども勘案しながら普請していたことを想像しました。

今回このような機会を与えていただき、地元御嵩の風習や歴史にも興味が湧いてきました。

解説をしていただいた監督さんは歴史の知識が豊富で、まるで歴史のテレビ番組を見ているようでした。

このような歴史の授業が地元地域の小中学校で行われると、子供たちの地域にないする興味やプライドが構築されるのではないかと思いました。

その後、近くの中山道御嵩宿の『商家竹屋』の見学もしました。

建物奥には茶室があり、ここを地元の保育園児が茶道の体験にも使用するそうです。

見聞が広がり為になる見学会となりました。