研修旅行
平成22年度 研修旅行
平成22年度岐阜県建築士会岐阜支部研修旅行報告
岐阜支部研修旅行は10月22日から24日の3日間、20名の参加を得、
予定通り開催されました。
今年度は佐賀県での建築士会全国大会の参加を兼ね佐賀、熊本、福岡を廻る行程でした。
3日目に少し雨に降られた以外は天候に恵まれ全国大会参加と九州を満喫することが出来ました。只、二泊三日の行程のせいか?参加者が20人と今年も若干参加者が少なかったことは今後の計画の課題かと思います。
旅行の行程は以下の通りです。
第一日
岐阜駅を7:58のJRで名古屋へ、名古屋から新幹線のぞみで博多に到着、そこからはバスでの移動です。
吉野ヶ里遺跡にて
最初の視察は国営吉野ヶ里歴史公園。日本文化の原点である弥生時代の大きな遺跡で、稲作文化、定住文化が根付いた弥生時代の先人達の知恵と生活を偲ぶことが出来ました。
南内郭の櫓から広い公園内をパチリ
公園をあとにして佐賀城跡を視察後、三時から佐賀県文化会館で開催された全国大会式典に出席しました。
連合会表彰式、来賓祝辞、各建築士紹介、大会アピール等約二時間の式典後、佐賀市の中心市街地の白山アーケード街でのコラボパーテイーに参加しました。
佐賀城跡視察
全国大会佐賀大会の会場“佐賀市文化会館・佐賀県総合体育館”前にて
各数のセッション、まちづくり交流プラザ、大会式典へ参加
有明海の海の幸を発見 この後どうなるかも知らずに・・
場所を佐賀市内白山アーケードへ移しコラボパーティー
変身した ”むつごろう”(手前)と干物の”わらすぼ”
美味しく頂きました
こうして一日目の行程を終えました。
第二日
バスで熊本に移動し、くまもとアートポリス事業の一連の建築を見学しました。
後世に残り得る優れた建築物を造り、質の高い生活環境を創造すると共に地域文化の向上を図り、地域の活性化に貢献することを目指すことを目的としたくまもとアートポリス事業。
最初は1991年に完成した山本理顕設計工房の設計による県営保田窪第一団地。約一時間、自治会長さんのご案内を頂き雨水の処理、中庭の管理の大変なこと等設計者の意図と住人、使い手とのギャップ、重くて率直な感想を聞くことが出来ました。
熊本市内ではバスを降りて建物見学へ 歩き回りました
県営保田窪第一団地
完全に住民専用の空間
良くも悪くも色々な議論を呼んだこの物件のその後を視察
いまでは普通となったデザイナーズマンションの先駆け
続いて車窓から1990年完成の篠原一男氏設計による北警察署、続いてみかんぐみの設計による北警察署坪井交番を見学しました。ともあれ著名な建築家による建築物を見ることが出来、色々と勉強させて頂きました。
熊本北警察署
1990年竣工、設計者:篠原一男+太広設計事務所
バブルの象徴として良く今でも雑誌でよく目にする
坪井交番
1995年竣工 設計:ManuelTardits+加茂紀和子
KOBANのアルファデットで鳥のモチーフ
この後、1607年加藤清正が築城した熊本城。400年の歴史を感じながら見学しました。
熊本城
天守閣より望む
本丸御殿 梅之間
午後は阿蘇五岳の一つ鳥帽子岳のふもと、阿蘇中岳の噴煙も見ることが出来る広大な草原、草千里に立ち寄り九州の広大な自然を満喫しました。
阿蘇の広大な草千里
こうして二日目の行程を終え、菊池温泉での宿泊となりました。
温泉を満喫し、宴会で膝を交えて懇親を深めました。
第三日
あいにくの天気となりましたが、2004年に完成した菊竹・久米設計共同体設計による九州国立博物館を視察し続いて大宰府天満宮を参拝。
九州国立博物館 視察
雨の大宰府天満宮
こうして三日間の全行程を無事に終え帰途についた。二泊三日は長くて短い実のある研修旅行でした。
正直なところ若干疲れはありましたが三日間行動を共にしたことで、これまでにない一体感が育まれた思いがします。
今後、会員の皆様には一人でも多くの参加を頂き、いい時間を共有できればと思います。