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熊本地震報告会「被害状況と建築士としての備え」開催報告

■ 日 時  平成29年11月18日(土)14:00~16:30
■ 場 所  岐阜県水産会館 岐阜市藪田南1丁目11番12号 中会議室
■ 講 師  山川 満清氏((公社)熊本県建築士会 常務理事・まちづくり委員長  建築事務所Le Plan(ラ・プラン)
       芳井 和彦氏((公社)熊本県建築士会 事務局長) ■ 参加者  28名

平成29年5月、熊本県を視察した際に貴重な話を伺い、その話を是非岐阜でも拝聴したいとの希望をうけて開催に至りました。
今回のセミナーでは歴史的建造物の震災対策を伺いました。九州ブロックでは震災時の県同士の協力協定が既に結ばれており、実地訓練も行われているという準備万端な背景がありながらも、実際の震災後は、初動の難しさや情報の混乱などに直面し、行政からの調査員派遣窓口開設まで1ヶ月以上かかったとのことです。
震災により被害を受けると、歴史的建造物でも一般の建物と同じように解体されてしまう可能性があり、それを止められるのは我々建築士しか居ないとなどの話を伺いました。
当県でも歴史的建造物のマップ作り等取り組んではいるものの、災害を想定した情報源としての資料ではないので今後検討が望まれます。

また、本地震にて熊本県建築士会事務局自体も被災し被害を受けました。復旧から応急危険度判定士派遣までに至る経緯を伺いました。
専門工事を除く復旧をたった二人で行ったそうです。二度にわたる地震で水道管た破損し、機械設備まで全損し復旧にご苦労されたとのこと。

現在は機械にビニールシートを掛ける直接的な対策を行われているようです。当初は応急危険度判定士の活動を学ぶ為の取り組みでしたが、建築士としてさらに多くの役割があり、またそのための準備も必要なことが学べました。
 
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