気楽にらくだ会
第23回 気楽にらくだ会

日 時:令和7年3月8日(土)10:50~12:40
見学場所:coyane こやぁね
(岐阜県美濃加茂市太田町2689-30)
美濃加茂市で初のコワーキングスペ-ス
参加者:6名(内女性委員:6名)
広く呼びかけたのですが、今回は女性委員だけの参加になりました。
講 師:ライフオーガナイザーひと宮 代表 服部ひとみ 氏
プロブラム
10:50 受付
11:00~12:00 こやぁねの見学会
12:00~12:40 ランチ兼座談会
13:00~14:00 定例委員会(2F多目的スペースにて)


建物の説明
1階 フリースペース
2階 多目的スペース(グリーンルーム、ブルールーム)、サテライトオフィスルーム
3階 コワーキングスペース
「気楽にらくだ会」に参加して
報告者:井之口 洋子
今回の「気楽にらくだ会」は岐阜県で活動中の「ライフオーガナイザーひと宮」代表 服部ひとみさんを講師にお招きして、美濃加茂市駅前にあるコワーキングスペースの立ち上げから運営までの道のりを聞かせていただきました。
会場のコワーキングスペースとは会員制のスペースのことです。セキュリティがしっかりしており、電子錠での出入りの管理がなされていました。
1階のフリースペースで受付を済ませた後は、2グループに分かれて建物内部を説明しながら案内して頂きました。
(↑ 1階で受付後 服部さんと挨拶の様子)
当初は講師の服部さんの案内で見学の予定でしたが、隅々まで見て欲しいと言ってくださり、オーナーの安藤さんも案内役として来ていただきました。
おかげで、普段は見られない2階のサテライトオフィスルームと3階のコワーキングスペースを見せていただくことができました。
建物は築50年くらい経っているとのことでしたが、中は綺麗にリフォームされていて、随所に色々な工夫がされていました。
私のグループは先ず2階のサテライトオフィスを見学しました。
こちらは県外の方が岐阜県に拠点が作れるように、サテライトオフィスとして利用できるようになっていました。
県外の企業の方が対象とのことで、先月まで富山県の方が契約されて使われていたそうです。
一部屋が2つに区切られるようにと考え、間仕切りがしやすいように小壁の設置があり、最初からエアコンも2台設置されていたそうです。
(↑ 玄関から部屋を見る。左側に水回りがあります。)
(↑ サテライトオフィスルームの様子)
次に3階のコワーキングスペースの見学です。こちらは個別スペースになっており、いかにも仕事に集中できそうなサイズになっていました。
見せていただいたのは空きスペースの部分でしたが、荷物(私物)も置けるという事で監視カメラもしっかり設置してあり、セキュリティにはとても気を付けていますとのことでした。
(↑ 空き部屋になっている個室の様子)
(↑ 3階のコアワーキングスペースの全体の様子。安藤さんの説明を受ける。
奥の個室は契約されているので見ることはできません。)
次に1階のフリースペースです。
広々とした空間で、1会員につき3名まで入れるという事で打合せスペースにもなるとのことでした。
カフェ等で打合せするよりも見知らぬ人に話を聞かれることもなく商談ができるそうです。
こちらにはA3サイズまで連続印刷可能なカラーレーザー複合機があり、会員番号を入れれば書類の打ち出しもコピーもできるそうです。精算は月一回会費と共にできるそうで、仕事がとてもしやすいと感じました。
また、住所を自宅にしたくない人などにはポスト利用もできるようになっているそうです。
会員が持ち寄った本棚スペースもあったりして、こちらが交流の場になっているという事がよく分かりました。
(↑ 1階 フリースペースの様子)
(↑ 1階 フリースペースの様子)
(↑ 会員が自由に使えるコピー機)
(↑ 水回りの様子)
(↑ 登録すれば、私書箱代わりに使える郵便受け)
最後は2階の多目的スペースでした。
こちらのお部屋に入った時にとても明るいお部屋だなと感じました。
手前はグリーンルームと言い、緑のクロスを基調とした内装で、奥はブルールームと称し、青のクロスが基調になっていました。
コワーキングスペースと言いながらもどの階のお部屋も白いクロスが貼ってあるような味気ないオフィスっぽい内装ではなくて、心地よい空間になるようにとクロスを選んでありました。
特にこちらはキッズルームとしても使えるようにと計画したそうで、中央にある間仕切りは透明ガラスを使用した仕切になっていて、小さい子供や、お隣のお部屋の様子が伺えるようになっていました。
そして普段、スタッフが常駐していないために、どこのスペースも監視カメラが設置してありました。ですので、ちょっとした着替えをしたり、おむつ替えがしたいなどカメラの前ではちょっとという場合に備えてトイレスペースがどの階も広めに作られていました。
(↑ 2階 多目的スペース グリーンルーム。午後から定例委員会で使用しました。)
(↑ 2階 多目的スペース ブルールーム。注文していたお弁当がおいてありました。)
(↑ 2階 WC 着替えができる広さです。)
また清掃スタッフが入るので、いつも清潔な空間が保たれているそうです。
多目的スペースで立ち上げの経緯を聞かせていただきました。
2016年に悩みが同じ仲間が、やりたいことを一つ屋根の下でやろうと立ち上がったそうです。
当初は女性5人。女性のための起業支援事業から始まり、コミュニティとコワーキングスペースの両立を目指していました。
2016年はパンデミックの2年前。その頃からテレワーク等に目をつけていたとは驚きでした。
事業の目的:空間のシェアと経営の勉強
ルール:オーナーは5名でオーナーも会員となる
月1回オーナー会の開催とオーナーの卒業制度
この卒業制度は、目的が経営の勉強であることから独立できるようになったら外へ羽ばたいていこう=卒業だそうです。
立ち上げた後に課題も出てきて、コワーキングスペースを使うのに男性からの問い合わせが多くなったこと、会員の継続が難しいこと、使い勝手の悪さ等があったそうです。
最初にテレワーク補助金を使って2,3階をリフォームし、その後に地方創生補の補助金でサテライトオフィスと1階のリフォームを行ったそうです。
リフォームには今回の講師であるライフオーガナイザーの服部さんが空間の使い方などを計画し、内装の指示等も合わせて関わっていき、補助金制度を使うのには行政に詳しい他のメンバーが関わり、建物を使うのに必要なシステムを構築するのにIT関係に強いメンバーが関わるなど、メンバーが得意分野を活かして力を合わせた結果が今に至るとのことでした。
会員同士のコミュニティが活発になるようにと年に2回交流会も行うようにして、会員の継続率も上がったそうです。
知識を持っているだけでなく、それを活かして次へつなげる場があること、そのメンバーがそろっていたことが成功のカギのようでした。
今もオーナーは5人で、女性2名・男性3名となって運営しているそうです。
見学に思ったよりも時間を取ったのでお弁当を食べながら座談会形式で講師の服部さんのお話を聞かせていただきました。
途中で、皆が感想を言ったり、質問をしながら、ゆっくりとお話ができました。
(↑ お弁当を食べながらの交流の様子)
この「気楽にらくだ会」の後に女性委員会の例会をこちらの多目的スペースで行ったのですが、丁度よいお部屋の大きさでWi-Fi完備(当たり前ですが)テレビ画面もあってWeb会議がしやすいねとの声が上がりました。
(↑ 定例委員会の様子)
お近くの方でご利用したい方は会員以外でも時間貸し切りの利用ができるそうです。
是非こちらへご連絡してみてください。→URL:https://coyane.com/