平成29年度活動報告
第60回建築士会全国大会「京都大会」
日 時:平成29年12月8日(金)
会 場:京都市勧業館 みやこめっせ
(京都市左京区岡崎成勝寺町9-1)
テーマ「山とまちと木造建築』
参加者:4名
参加したセッション目次
・街中(空き家)まちづくり部会・歴史まちづくり部会合同セッション
・女性委員会+福祉・防災まちづくり部会合同セッション
・記念フォーラム
「街中(空き家)・歴史・景観まちづくり部会 合同セッション」報告
テーマ:空き家問題と歴史・景観まちづくりにおける建築士の役割
報告者:小林教子
最初 街中(空き家)・歴史・景観まちづくり部会それぞれより活動報告
歴史まちづくり部会 :歴史的な価値のある建物からまちづくりを 近畿、九州ブロックで活動。 各県から情報収集中 単独フェイスブック昨年より立ち上げる。
街中空き家部会 :建築士がどんな立場でどんな役割ができるか考えていく。空き家対策は市町村
で 調査後計画策定。 建築士も協議会に参加。 老朽して危険な空き家の解体の基準、活用できる物の活用方法などを アンケート等でまとめる (実例の紹介 他業種との連携 シンポジウムや懇話会の実施)
景観まちづくり部会 :行政と連携して 職域を広げて建築士が活動できる方法さぐる。 アンケート実施 (景観調査 市町村から委託 兵庫 ヘリテージマネージャー活用 景観講座の実施)
続いて3部会から実例発表
福岡 NPO八女町並みデザイン研究会 :八女福島 居蔵 1150万の補助 伝建地区での活動紹介。建築士会空き家活用委員会 市職員のNPOと連携して活動。
熊本 個人活動紹介 :商店会裏通り 上乃裏通りは取り壊し駐車場化が進んでいる。 持主説得民家再生 マッチング 古材ストック実施。 もったいないから残して活かす。起業する人へ400項目の覚悟を書かせたうえで支援。
奈良 建築基準法の壁 :桜井駅南エリア 本町通商店街 重要建築地区での活動紹介。資金はふるさと納税制度利用。既存不適格を利用するための縛りがあり、特に 階段、屋根、構造をさわる場合に困難。現在条例でどうにかできないか行政と折衝中。
その後パネルディスカッション
参加者が多く資料が足りなくなり、私も配布してもらえなかったので、内容はメモを参考に起こしました。
聞き間違いや聞き落とし等あるかもしれませんがあしからずご了承ください。
京都府建築士会のHPに資料はアップしてもらえるとのおはなしですが、このレポート作成時はまだアップしてありませんでした。
実例などはなかなか面白いものでしたので、興味のある方はアップされるHPの資料を参考にしてください。
「女性委員会+福祉・防災まちづくり部会合同セッション」報告
テーマ:コミュニティケア型仮設住宅地を考える
報告者:高野栄子
12月8日(金)京都で開催された建築士会の全国大会に小林さん、津川さん、桂川さんと4名で参加しました。
私は女性委員会と福祉・防災まちづくり部会との合同セッションに出席しました。
各委員会、部会の活動報告のあと、「コミュニティケア型仮設住宅」についてパネルディスカッションが行われました。各委員会らしいアプローチで災害、復興時の弱者に対する仮設住宅のあり方を話し合いました。他の建築士会のいろいろな事業に触れることができ大変勉強になりました。
(会場の様子)
記念フォーラムに参加して
報告者:津川 文江
京都大会のテーマでもある「山」「まち」「木造建築」にそって前半は、例年の記念基調講演とは違い、建築に携わる3人のリレースピーチで一人の講演の時間は短いですが、3人からお話しを聞く事ができ大変よかったです。
「山」は、安田哲也氏による森林が本来持つ機能や循環ができない現場と、山~まちへの木の流れをどのように作るかを、「まち」は、京都秦家の秦めぐみ氏による木のある暮らしから生活文化や地域コミュニティへの役割を、[木造建築]は三澤文子氏による木造の未来の姿や発展について各自、スピーチされました。
後半は、この3人に加えて、伝統建築を担ってこられた(現代の名工)大工棟梁、木村忠紀氏も加わりパネルディスカッションとなりました。
印象残ったのは、以前女性委員会でも講演していただいた三澤先生が、リフォームには現存の建物に対しての詳しい調査が大事であり、住医学が必要であると述べられました。
木村氏は、建築士は木についてもっと勉強が必要であり架構図、見積りも出来なければならないと述べられました。
(会場の様子)
昼食:お弁当
報告者:桂川麻里
全国大会やブロック大会等での楽しみの一つは食事です。各地元の特産品等が食べられます。また、自分では行けないであろうお店のものが、安く食べられる場合もあります。
今回は飲食ブースもあるということでしたが、やはり予約しなければ食べられない『下鴨茶寮』お弁当(お茶付き)を頂きました。
写真にもあるように、安政三年から続く老舗のおばんざいでした。
京都らしい味付けで、彩りも良く、量も女性にとってはちょうど良かったです。男性には物足りないかも知れませんが、飲食ブースもあったため、皆さん満足しているようでした。
(お弁当)
大会式典
報告者:桂川麻里
大会式典での楽しみのひとつはオープニングセレモニーです。
今年は『釿始め(ちょうなはじめ)』の儀式を拝見しました。
平安時代から役所務めの大工さんにより安全祈願をするために新年に行われてきた儀式だそうです。
昔は建築を始める前にも行っていたようです。番匠保存会の方々が行ってくださいました。
工事の安全を祈るということで、地鎮祭は行ってきましたが、厳粛な感じの儀式を見ることが出来て大変感動しました。
建築の現場ではプレカットが主流となってきたりと、色々なものが省略されています。昨今では、上棟式等も省略されてきています。
施主様と共にこういった儀式もきちんと行っていかなければならないと思いました。
調べてみると、新年には京都のあちこちのお寺で見ることが出来そうです。皆様にも
是非見て頂きたいと思いました。
(オープニングセレモニーの様子)