平成29年度活動報告
見学会「おひさまの笑顔他」
日 時:平成29年12月1日(金)
13:30~15:00
会 場:おひさまの笑顔他
(岐阜県岐阜市茜部寺屋敷2丁目43番地)
参加者:12名(内女性委員6名)
見学会「おひさまの笑顔他」に参加して
報告者:長瀬八州余
高齢者等住まい研究会と(公社)岐阜県建築士会福祉まちづくり部会共催の見学会が、平成29年12月1日(金)の1時半より開催されました。女性委員会の会員が多く関わっているので見学会の報告をします。
住宅型有料老人ホーム2棟「おひさまの笑顔」「おひさまの微笑み」、キッズスペース(認可外保育所)「おひさまのゆりかご」、障害者グループホーム「おひさまもこもれび」からなる、株式会社ハートコンサルタントが運営する施設群です。
「おひさまの笑顔」は平成25年に岐阜市ユニバーサルデザイン賞を受賞し、「おひさまの微笑み」は平成28年度に同賞を受賞しています。
最初に「おひさまの微笑み」の会議室で正村直美園長より施設の概要などの説明を受けます。1棟目の「おひさまの笑顔」は家庭的な建物に、2棟目の「おひさまの微笑み」は旅館みたいな建物にとの思いで建てられたということです。
キッズスペース「おひさまのゆりかご」は職員が妊娠をして三つ子というと事がわかり、その子供たちが通えるように考えたということです。
お年寄りから赤ちゃんまでが集える空間になっていました。
障害者グループホーム「おひさまもこもれび」については、障害には「知的障害」「精神的障害」「重度身体障害」の3パターンがあり、交通事故等で障害者になった人は頭脳はしっかりしているのに、障害者というくくりで、同じ施設に入ることはどうなのだろうと、この仕事をしていて疑問に思っていたので、交通事故の後遺症のある重度身体障害者対応のグループホームを設けたという説明でした。
私は、今までただ漠然と障がいということを捉えていましたが、いわれてみれば内容は全く違うものだから、対応も異なって当たり前なのだと思いました。
今回参加者は12名でそのうち女性委員は6名でした。二グループに分かれて建物見学を行います。
私たちのグループは「おひさまの笑顔」から見学です。
(左の建物が「おひさまの笑顔」の玄関です。左の建物はケアプランオフィス(居宅介護支援事務所)の入り口です。)
(玄関ホール)
(ホールと廊下間の扉は引き込み戸になっていて昼間は開放で戸先を板で目隠ししています。入居者が勝手に開閉をしないようにしています。)
(階段室と廊下の間の開き扉は鍵がわからないようになっています。横棒の上の棒が左右に動いて鍵の役目をしています。床から1,800の位置なので入居者の人たちでは届きにくくなっていると思いました。)
(「おひさまのゆりかご」の内部です。丁度お昼寝の時間でした。)
(「おひさまの微笑み」の入り口です。たまに料理屋と間違えて入ってみるお客さんがあるということでした。)
(玄関ホールから内部を見る。突き当たりは食堂です。廊下部分は畳敷きです。)
(食堂の畳はビニール畳です。汚しても直ぐに拭くことができます。)
(食堂上部は吹き抜けになっていて、正村園長のお父さんが作られた組子の作品の照明です。)
(浴室も浴室対応の畳敷きです。転倒した時の怪我が全く違うということでした。)
(脱衣室の脱衣カゴ棚ですが、手すりになるように工夫がされています。)
(2階の畳敷きの廊下です。大奥の雰囲気です。幅2,700あるので椅子等をおいても余裕で広いです。)
(12月なので至る所にクリスマスの飾りが施してあります。写真のツリーは「おひさまのゆりかご」のキッズたちが作った作品です。)
建物見学を終えて会議室に戻り、図面等を見せていただきながら、正村園長の話を聞きました。
各個室にはナースコールは付けていないなど、自分が今まで経験した事をもとに自分の思いを形にしているということでした。聞きながら、彼女の熱い思いでこの施設は成り立っているのだと思いました。
お忙しい中、職員の皆様も質問に答えてくださり、ありがとうございました。