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令和6年度(2024)活動報告

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第66回建築士会全国大会 鹿児島大会 その3 エキスカーション報告

エイスカーションΟコース 鶴丸城(鹿児島城)の御桜門(ゴロウモン)正面

★第66回建築士会全国大会「鹿児島大会」

日 時:令和6年10月26日(土)

二日目 エキスカーション

 

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駐車場への案内の鹿児島県建築士会の会員

 エキスカーションAコース 

「さつまの小京都「知覧」と蒸留所めぐり」

 

報告者:長瀬 八州余
 

 集合場所の鹿児島中央駅西口第二駐車場に午前8時集合ということで、駐車場へ向かいます。

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(↑ 鹿児島中央駅西口第二駐車場の様子)
 

今回私の参加するAコースの参加者は41名で、南薩支部長の射手園さんと副支部長の厚村さんの2名がバスに添乗して、他数名が随行車にてついてくるとい事でした。

道中に竹林を多く見ることがありましたが、竹の面積は鹿児島県が日本一なのだそうです。

 

 重伝建の知覧武家屋敷に向かいます。

 

●知覧武家屋敷群

【重伝建】南九州市知覧伝統的建造物群保存地区  昭和56年11月30日指定

【国指定名勝】知覧麓庭園 昭和56年2月23日指定

【日本遺産】鹿児島県では、鹿児島県、鹿児島市、出水市、垂水市、薩摩川内市、いちき串木野市、南さつま市、志布志市、南九州市、姶良市の1県9市を構成自治体とする「薩摩の武士が生きた町~武家屋敷群「麓」を歩く~」が令和元年5月に認定

 

 現在残る武家屋敷群は佐多氏十六代島津久達(1651~1719)の時代もしくは、佐多氏十八代島津久峯(1732~1772)の時代に造られた物ではないかとされています。
地区内は石垣で屋敷が区切られており、昭和56年に国の重要伝統的建造物保存地区に選定されました。
また同時に地区内の7つの庭園が「優れた意匠で構成されており、またその手法は琉球庭園と相通じるものがあり、庭園文化の伝播を知る上でも貴重な存在である。」として国の名勝に指定されました。

2つのグループに分けて、1グループは支部長の射手園さんが、2グループはここにお住まいの森さんが説明をして回る事になりました。

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(↑ 武家屋敷入り口)

 

 ここの管理は知覧武家屋敷庭園有限責任事業組合がおこなっており、入園料にて、通りに面した所は維持管理をおこなっているが、敷地内の奥の事は個人での管理との事です。

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維持管理が大変になってきていて、家を壊して、公園になった所も多くなっているという説明を受けました。

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(↑ 屋敷は無く 無料休憩所になっている)
 

門扉と石垣の組み合わせでその家の格がわかり、石垣は丸石積より、四角石積の方が格が上であり、門扉も一段の屋根より、二段になっている方が上だそうです。

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(↑ 説明者の森氏)


西尾恵一郎邸庭園では、門扉が台風等で壊れて、どのように直すのかの方針がなかなか立たないので、2年間このようにつかえ棒で仮補強をしてやり過ごしていますとの事でした。

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(↑ つかえ棒の様子)
 

 7つの庭園の内、森重堅庭園は説明者の森さんのお宅で、庭の手入れなどはご自分でおこなっているとの事です。
家の軒先の横樋は竹を使用しているが、長い一本物が入手困難になってきているので、今度の入れ替えは難しいかもとの説明でした。

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(↑ 樋が竹の様子)
 

 

武家屋敷群を後にして、知覧特効平和会館へ向かいます。

道中 お茶畑が広がります。知覧茶の生産地です。

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(↑ お茶畑の様子 バスの中より)

 

●知覧特攻平和会館

昭和16年(1921)、大刀洗陸軍飛行学校知覧分教場として飛行場が開港しましたが、大戦末期の戦績悪化に伴い、特攻戦法としてされたため「陸軍知覧特攻基地」と化した。
知覧基地からの出撃は、3月29日に始まり、6月11日で終わっている。(出撃日数35日)

午前11時より視聴覚室にて、地元知覧町出身の「語り部」による特攻の歴史的背景と特攻隊員の遺書・手紙等の特色について30分間の解説を聞きました。

見学の時間が余りなく、展示物をじっくりと、見ることができませんでしたが、17歳から上は30代の方が書いている遺書や手紙の字のきれいなことが印象に残りました。

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(↑ エキスカーションAコース参加者集合写真)

 

●枕崎お魚センター展望レストランぶえん

昼食をいただきました。

ガイドさんが、同じ鹿児島に住んでいても、枕崎まではなかなか行かないと話していました。

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(↑ 昼食セット)
 

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(↑ 昼食の様子)

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(↑ 港の様子)

 

●薩摩酒造 花渡川蒸留所(明治蔵)

1936年創業の薩摩酒造は、1955年に誕生した「さつま白波」のメーカーです。
1970年代後半、6割の焼酎に対して4割のお湯で割って飲む「ロクヨン」という飲み方を提案。
これが1980年代から始まった焼酎ブームを支える大きなきっかけとなった。

 明治時代から続く「明治蔵」内部を見学後、試飲をさせていただきました。

外では明日10月27日(日)が新酒まつりが開催で、それの準備をされていました。

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(↑ 明治蔵の係員からの説明の様子)

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(↑ 蔵の外観)


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(↑ お土産をいただきました。)
 

 

●本坊酒造 マルス津貫蒸留所

津貫は本坊酒造株式会社の発祥の地です。ここに、日本最南端のウイスキー蒸溜所であるマルス津貫蒸溜所があります。

最初に、高さ26メートルのシンボルタワーとなる旧蒸留塔内では、本坊酒造の歴史をパネル展示とスーパーアロスパス式精製酒精蒸留装置などの遺構を見ます。ウイスキー蒸溜棟では、マルスウイスキーの歴史のパネル展示と蒸溜釜をはじめとしたウイスキー製造設備を見学し、石蔵樽貯蔵庫では、ウイスキーの熟成の様子を見ました。

蒸溜所に隣接する Cafe Bar&Shop 本坊家旧邸「寶常」は、本坊酒造二代目社長・本坊常吉が暮らした邸宅です。伝統的な木造建築の和風平屋建てで1933年(昭和8年)の建築。ここで試飲をしました。

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(↑ 外観)

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(↑ 石蔵樽貯蔵庫の内部見学の様子)


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(↑ 試飲の様子)

 

全ての見学を終えて、帰路につきます。

途中車中より、重伝建の「南さつま市加世田麓伝統的建造物群保存地区」を見る予定でしたが、保存地区から一本道を隔てた所を通過するので、ほとんど見ることはできませんでした。

 

予定時間通りに鹿児島中央駅西口に着き解散となりました。

盛りだくさんの見学で有意義は時間を過ごすことができました。

鹿児島県建築士会の皆様ありがとうございました。


 

エクスカーションOコース 
 

「大正~令和 かごしまの「顔」今昔まち歩きコース」
  

報告者:小林 教子

 

 大会式典のあった会場周り、おおよそ2時間のコースを、鹿児島県建築士会の案内で歩いた。鹿児島県建築士会では、このコースのまち歩きをタウンウオッチングとして一般の方対象に行っており、鹿児島市内にある登録文化財などへの理解を深めている。

 集合場所のカクイックス交流センターをスタートし、鶴丸城(鹿児島城)の御楼門の復元を見学した。ここは鹿児島県建築士会が調査を行い、設計事務所登録をしたうえで復元設計、工事監理を行ったという。堅固な石垣の上に復縁されたが、基礎はもともと石垣の上にあったのであるから、そのままだそうである。そこらへんは何ともおおらかであった。楼門の大梁は岐阜県産のケヤキの大木が使用されたという。


(↑ 鶴丸城の御桜門)


(↑ 楼門の大梁)
 

本丸跡の歴史資料センター、県立図書館を経て登録有形文化財の鹿児島市役所本館を外部から見学、お堀の水は市役所別館との間の暗渠に流れているらしいとのこと。開渠にするには費用が掛かりすぎるので断念したという。

みなと大通り館前で休憩後、ちょうど「おはら祭」準備中の市役所前の大通りを横切り、名山掘の戦後すぐに建てられた木造長屋風町家群、それぞれは建替えはできそうにない細い路地に面した地区、言い換えればノスタルジッな路地を通り、鹿児島県産業会館に着く。ここは残念ながら廃止予定とのことであるが、特徴ある柱の形状など特徴的で意欲的な建物であった。

続いてサブ会場の鹿児島市中央公民館で、ここは平成15年に耐震改修を行い、レストランもある登録有形文化財。

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(↑ 式典の時にサブ会場となった 鹿児島市中央公民館)
 

中央公園の周囲を教育会館、登録有形文化財の鹿児島県立博物館をながめながら、ゴールのセンテラス天文館再開発地区へ移動到着、解散となった。

少し古い建物も登録有形文化財への登録などの活動がとても熱心であるが、市などの職員が士会員であることが大いに関係しているのかもしれないと感じ、岐阜県との違いにとても残念な思いになった。