令和元年度(2019)活動報告
第62回建築士会全国大会 「北海道大会」
★第62回建築士会全国大会 「北海道大会」
日 時:令和元年9月21日(土)
会 場:函館アリーナ
(北海道函館市湯川町1-32-2)
テーマ「Re+明日のまちに輝きを-』
参加者:2名
今回は帰りの飛行機が22日のお昼便だったので、エキスカーションには参加できませんでした。
北海道建築士会の皆様にはいろいろとありがとうございました。
楽しくためになる時間を過ごすことができました。
9月21日(土)
午前 10:00~12:00
1、青年委員会セッション
2、女性委員会セッション
3、景観・街中(空き家)まちづくりセッション
4、福祉まちづくりセッション
5、防災まちづくりセッション
6、環境部会セッション
7、情報部会セッション
8、歴史まちづくりセッション
8あるセッションの内3と4に参加しました。
午後 12:00~15:00 昼食、会場散策
15:00~17:00 大会式典
17:30~19:15 大交流会
20:00~22:00 函館夜景バスツアー
景観・街中(空き家)まちづくり部会
「空き家等の適正管理と利用活用による景観の向上」
報告者:小林 教子
会場は函館アリーナ武道館内で行われた。最初に景観まちづくり部会長の挨拶があり、現状等の説明に続いて実践の報告が3件あった。
北海道後志支部の報告は空き家バンクについての活動報告で、後志総合振興局から空き家流通の構築と試行を委託され、建築士会、宅建業界、行政との連携により設立された。協議会とは別に「BANK事業者協力会」も設置した。運営資金については会員の会費とほか収益の3%をバンク運営費としているなど、維持するための費用の捻出には苦労をしている。
奈良県橿原支部は、今井町伝建地区の中の空き家を、奈良県立大学医学部が今井町の高齢化を研究対象として、「地域住民のための健康行事を行う場所」「外国人研修医・研究者用のゲストハウス」とし改修した事例を紹介した。改修費5200万円のうち1200万円は文化庁からの補助金である。研究はMBT構想(医学を基礎とするまちづくり)である。
大分県は、建築士個人の活動が地域の人々を巻き込んで広がっていっている報告であった。2例とも私費を投じて空き家を購入、外国人を対象に素泊まりできる民泊運営した例と、
建築士で市職員の2人が自宅用に空き家を購入し、参加型リノベーションから地域を巻き込んで、「空き家のみの市」や「お掃除ワークショップ」「空き家BAR」などで町に新たなコミュニティが生まれた事例。
空き家BANKなどシステムを構築しても運営資金や連携にかなり知恵を絞る必要がある。
今回、個人の活動で、自分のかかわれるエリアを小さくすることもありと(200m四方)考えさせられる事例であった。しかし、資金は必要である。
(↑ 会場の様子)
(↑ 会場の様子)
福祉まちづくりセッション
『全国の観光バリアフリーと建築士について』
-ハード整備とソフト対応のわかる建築士の育成
バリアフリーの観光地、地域づくりにおける建築士の役割-
報告者:桂川麻里
いつもはセッションに参加するだけですが、今年は福祉まちづくり部会のメンバーとしてお手伝いからはじまりました。一人で参加なので、写真を撮ることが出来ませんでしたが、配布資料を人数分セットし、受付のお手伝いをしました。受付では名刺を台紙に貼り、全国各地の情報をその貼った方々にメールで送って頂けます。
第一部として福祉まちづくり部会の部会長、中村正則氏より全国建築士会の福祉まちづくり活動の報告をして頂きました。
バリアフリー・ユニバーサルデザインのまちづくり関連では6士会の取組、高齢者等の住まいづくり関連では8士会と連合会からは2つの取組でした。昨年はじめて福祉まちづくりセッションに参加したときは話を聞くだけで精一杯でしたが、今年は福まちに参加して色々勉強してきたこともあって内容を理解しながら聞くことができました。
第二部ではバリアフリー観光の事例紹介とパネリストの方々のディスカッションを聞きました。
パネリストは国土交通省観光庁の方、福島と三重の建築士でもあるバリアフリーツアーセンターの方々、コーディネーターとしてこちらも建築士でもある島根のバリアフリーツアーセンターの方が進めてくださいました。
まずは観光庁の方に「バリアフリー旅行相談窓口」について説明して頂きました。2020年のオリパラまでに全国に設置したかったそうですが、道半ばという状況だそうです。「宿泊施設バリアフリー促進事業」については年々皆さんの関心があがってきているため、合わせて全国に広がって行くと良いと思いました。
事例紹介で一番印象的だったのは、宿泊施設でいかにも障碍者用の部屋というわけではなく、一般の方が宿泊しても違和感のない改修を行っているところがあることでした。これはやはりバリアフリーに対して精通している建築士が介入してからこその改修だと思いました。
ディスカッションでは「バリアフリー観光地づくりを加速する制度的な枠組みは?」をテーマに展開して頂きました。
昨年度は600以上の宿泊施設が観光庁の補助金を使って改修をしたそうですが、改修前に建築士等のアドバイスがあるところとないところがあるそうで、改修後誰もが利用しやすい施設にするためには全国的に足並みをそろえる必要がるのではないかと思いました。
今回、「観光バリアフリー」がテーマだったので、自分のやりたいことや知りたいこととは違うかなと思っていましたが、基本的な考え方は一緒で、大変勉強になりました。
毎年自分の知らない所で色々な活動をなされていると実感し、もっとアンテナを広げておかないといけないと思いました。
(↑ 準備の様子)
(↑ 第一部の様子)
(↑ 第二部のディスカッションの様子)
大会式典・大交流会
報告者:桂川麻里
今年の全国大会参加者は約2,880名だそうです。
オープニングセレモニーは江差追分でした。第25回大会で優勝した方々だそうです。各地の伝統的なことは実際に目にすることは少ないのでいつも楽しみにしています。
その後は、開会宣言から始まり、表彰式まで行い、その後は来年度の広島大会のアピールがありました。2020年11月14日(土)開催だそうです。広島は何回も行っていますが、エクスカーションでは行ったことのない所もあるようなので、参加出来たらしたいと思いました。
次は大交流会です。全国大会での大交流会は初めての参加でした。東海北陸ブロックの立札がある席で、岐阜県の方がたくさんいる場所に一緒にさせて頂きました。テーブルにはおもてなし隊の方が2名ついてくれて、テーブル以外の飲み物や食べ物を持ってきてくださいました。
食べそこなったラッキーピエロのハンバーガーや朝採れイカの刺身も食べることが出来ました。
盛り上がってきて、舞台で「函館名物いか踊り」が始まり何故かおもてなし隊の方に舞台に引っ張られ、一緒に踊ってきました。恥ずかしいと思いましたが、他県の方もたくさんいたので楽しく踊ってきました。
(↑ オープニングセレモニー)
函館夜景バスツアー
報告:小林 教子
大会式典、交流会と無時終了後、函館の夜景を見学するためバスに乗車した。
夜景見学は多数の参加者がおり、バスは8台準備されていたが、私たち4号車は参加者が1名現れずというハプニングがあり、いちばん最後、とりあえず予定時刻の午後8時に出発をした。
天候は晴れ、絶好の夜景日和で、高さ334mの函館山の山頂は当然大変な人出で、ベストビューポジションを得るためにかなり時間を要したが、何とか確保し夜景をカメラに収めてきた。世界3大夜景(日本人は3大が好き?)日本3大夜景といわれる函館であるが、東西が1キロメートルである陸地に市街地が集中し、道路の街灯、港の倉庫や太平洋セメントの1.6キロもある桟橋の明かり、ちょっと反対を眺めれば、青森の大間の明かりまで見えるほどクリアに見えたのは幸いであった。
ガイドさんからのワンポイントアドバイス。「7合目からの夜景が一番」。確かに明かりが頂上より大きく見えるが、一時停止で車窓からであったのが残念であった。
(↑ 山頂の様子)
(↑ 函館夜景風景)