令和元年度(2019)活動報告
研修会「活断層と地震」
日 時:令和元年5月28日(火)
13:30~15:00
会 場:中津川市にぎわいプラザ 6-3会議室
(中津川市栄町1-1 電話0573-66-1111)
参加者:5名 (女性委員のみ)
講 師:中津川市鉱物博物館 学芸委員 大林達生氏
テーマ:「活断層と地震」
研修会に参加して
報告者:長瀬 八州余
テーマ:「活断層と地震」
講 師:中津川市鉱物博物館 学芸委員 大林 達生氏
中津川市の出前講座から、中津川市鉱物博物館の大林氏に講師をお願いしました。いつもは中津川市内の内容で話をされているのですが、今回はもう少し全体的な内容にしていただきました。
最初に「活断層とは」というところから、話は始まりました。
活断層は地図等で現すと線になるが、実際は面で動き、そして断層面が動くことで、地震が発生するのであって、地震が起きると断層がずれるのではない。
断層のでき方は縦方向と横方向の2通りあり、縦方向は引っ張り(正断層)と圧縮(逆断層)の2種類があり、日本では逆断層が圧倒的に多いそうです。縦方向と横方向が別々にきれいに動くことはなく複合的に動きます。
マグニチュードの数字が二つ上がると1000倍エネルギーは大きくなり、数字が一つ上がると√1000なので約30倍です。小さな地震が沢山発生しても、大きな地震に匹敵するだけのエネルギーを消費することは難しいと言うことです。
中津川市を通っている「阿寺断層帯」は日本で最初に調査が始まった断層で、いろいろなデーターが多く蓄積されて研究されています。
日本にはわかっているだけで約2,000の活断層があり、その中で主要な断層帯・断層系は150です。A活断層と言われるランクで千年単位で1m以上動く断層です。単位が千年です、人間の一生は誤差の範囲内ですとの事でした。
岐阜大学地震工学研究室 地震防災情報では被害想定調査をしており、郵便番号を入力すると、南海トラフの巨大地震での、想定震度・液状化危険度検索をすることができます。自分の住んでいる場所がどうなっているのか一度調べてみることも必要かと思います。
私は、震源が深い地震の方がプレートの影響で起こる地震だから、浅いものより怖いという認識でしたが、今回の話を聞いて、震源が浅くて大きい地震の方が地表に対する影響が大きいということがわかり、認識を新たにしました。
地震をなくすことはできないので、むやみに恐れることなく、地震が発生するメカニズムを理解して、防災・減災の対策を立て、地震に対処することが必要ではないでしょうかいうことでした。
今回は受講生が5名と少なく、講師の大林さんと近くでお話を聞くことができ、話の途中で疑問に思ったことを話す事ができ、それに対しての返答もすぐに聞く事ができました。先生としては、話の進め方があっちこっちして、進めにくかったかもしれませんが、聞いている方は、わかりやすくて、良かったです。人数が少なくて、困ったなあと思っていたのですが、これはこれで楽しかったです。
講師の大林さんにはありがとうございました。
(↑研修会の様子)