2018年度
2018年 ぎふ木造塾 第2回講義 報告
開催日時:2018年9月22日(土) 13:30~16:30
開催場所:OKBふれあい会館 301会議室
受講者数:69人
講 師:建築家 中村 好文 氏
講義内容: 木造と木製
今年度ぎふ木造塾の第2回講義は、建築家 中村好文氏に「木造と木製」と題し講義を開催しました。今回、会場の設営では、先生からの提案で机を無くし、先生の周りに参加者が囲み講義を聞くという会場の設えで行い、会場すべての方に語り掛ける様に会場に一体感が生まれ、質疑や感想等、たくさんの参加者からも頂き、充実した講義となりました。
前半部分は、中村先生の近年の改修工事を中心に、既存図面と計画図面を比べ、工事中の様子や木構造の既存の良さを活かした建築計画などをお聞きました。出来た空間と共にそこに存在する家具や照明、改修ならではの建築の遊び心や工夫、居心地の良さ、人の行動と広さと高さ、空間の意味等、教えて頂きました。
建築を、音楽で例え、「クラッシック音楽」の様に最初から最後まで決まっているのではなく、建築は「ジャズ」の様に全体のコード進行があり、常に現場での即断即決・現場主義・その場のベストを目指すという言葉が印象的でした。
続いて、空間を構成する建築・家具のデザインにたどり着くまでのお話しや、旅からヒントを得た話、映像を交えて家づくりの携わる職人の方々との対話やモノづくりの考え方等、お聞きました。
いつも先生の本や雑誌等で先生の作品を拝見させていますが、今回は現場の話、クライアントとの関係や職人との対話の話を交えて教えて頂き、とても密度の濃い講義となりました。受講生一同勉強させて頂き、本当にありがとうございました。