2016年度
2016年 ぎふ木造塾 第4回講義 報告
愛知産業大学造形学部建築学科/宇野総合計画事務所 宇野勇治氏
開催日時:2016年11月26日(土)13:30~16:30
開催場所:ふれあい福寿会館 301号室
受講者数:21人
講 師:愛知産業大学造形学部建築学科/宇野総合計画事務所 宇野勇治氏
講義内容:地域のポテンシャル活かした住宅のデザイン
‐気候・素材・文化などから考える‐
第4回目の講義は『地域のポテンシャル活かした住宅のデザイン』‐気候・素材・文化などから考える‐というテーマで宇野勇治先生に講義していただきました。
講義はパワーポイントでまとめられたスライドを使って前半は伝統民家の室内気候の説明から・自邸の紹介・土壁の温熱環境にかかわる実測や実験結果などの講義で、後半は左官の歴史・気候風土対応住宅の認定への可能性についてでした。
外壁に断熱材を取入れた土壁住宅と土壁のみの住宅との室内気温の変動についての実験データが大変興味深いものでした。
今後の住宅の在り方として、土壁の蓄熱力・調湿力、開口部の通風性による伝統的な建築+新しい技術をかけ合せることにより色々な可能性を感じました。
【受講者の声】
・土壁と乾式の外壁で夏期のの室内温度にどのような変化があるのか実測値のグラフにより、伝統工法のみならず+αで断熱も必要であることが分かった。
・土壁の蓄熱の効果の話は興味深かった。
・目的(願望)と裏づける研究が同時に行われ、とても幅広い講義内容でした。
伝統木造の発展型が確立されていく可能性を感じます。
講義風景
講義風景