2016年度
2016年 ぎふ木造塾 高山研修会 報告
研修日 2016年 11月13日 (日曜日)AM8時30 岐阜駅出発 PM7時30分 到着
研修場所 1. オークヴィレッジ高山ショールーム内研修
2. オーベルジュ飛騨の森 (昼食会)
3. 飛騨の里研修
4. 高山市内古民家改修工事現場見学
研修人数 19名 (内4名 高山から御参加)
午後8時30分 予定通り岐阜駅を出発し、お天気にも恵まれまして、
バスは東海北陸道の紅葉の中を進み、一路高山市へと向かい、
高山からの参加者の待つ原山公園で合流、参加者全員(19名)を乗せ、
第1番目の研修場所のオークヴィレッジにほぼ予定時刻に到着する事ができました。
1. ショールーム内での代表取締役社長 上野氏による講義がはじまりました。
職人の技術の継承を唱え・育成にご尽力されておらる経営者であり、
職人による木工細工から家具の製作(漆塗装含)並びに建物の建築に至るまで、
巾広く手掛けておられました。特に感慨深かかったお話は、
プレカット等の機械で出来ない製品は、人の手で作る事に価値があり、
機械が出来ないから人の手でつくる事を大切にする。
その、技術者(職人)の育成をしていくといった経営理念をお話されて、
とても感動いたしました。
ショールームにある家具製品は、伝統建築でよく使われる技法の
継手・ホゾの細工がなされ、出来上がった家具等の製品は、
東京のデパート等へも出品されているそうです。
2. オーベルジュ飛騨の森(昼食会)におきましては、
東京表参道ヒルズで腕をふるっておられた、
オーナーシェフによるイタリア料理が次々に
テーブルへと運ばれ、紅葉の広がる景色の中、舌鼓をうちながら、
各テーブルでは様々な会話が飛び交い多いに盛り上がりました。
3. 飛騨の里では、昼食会での時間が、1時間オーバーしたために、
研修予定時間を半分に短縮せざる負えない事態となり、
皆様には勿論、ガイド関係者の方々にご迷惑をおかけ致しました。
そんなハプニングの中で、ご説明がはじまりましたが、合掌造りの建物や、
重要文化財の庄屋の家の紹介を、その時代の暮らしを事細かく丁寧に説明され、
わかりやすい内容でとても勉強になりました。
4. 古民家改修工事現場視察では、施主と直接お話をする事ができまして、
この建物を改修する経緯や考え方に触れる事も出来ました。
古民家ならではの独特な柱・梁等の軸組材の素材感と、
この建物が崖地に建っており、眼下に、深い渓谷を流れる川を望み、
とても綺麗な場所でした。
この建て物に携わっておられる高山支部の大工さんと
施主の信頼関係を垣間見る事が出来まして、感銘いたしました。
無事に1〜4の研修を終えて午後7時30分に岐阜駅へと
無事に帰って参りましたが、情報や、技術を共有する高山支部の連帯感と、
それに行政の側も巻き込んでの街づくりがなされている事に、正直驚きました。
こんにち、高山への外国人観光客が増加している背景には、
伝統的木造住宅の改修・保存が一役かっている事はいうまでもありません。
何よりもご参加された方々や、各関係者様と
様々な意見を交わせる事が出来まして、
とても有意義な時間を共有できたのではないでしょうか。