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2011年度

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第2回講義を終えて

 

第2回講義を終えて
 
 
1「私が住みやすい木造住宅」
阿部建設株式会社 代表取締役 阿部一雄氏
 
2「最新の省エネルギー住宅の手法について」
協同組合 東濃地域木材流通センター 代表理事 金子一弘氏
 
ぎふ木造塾、第2回講義は2名の講師を迎えての講義でした。
 
はじめに、阿部一雄先生の講義を聞きました。先生は、バイクレースの事故で脊髄を損傷され車椅子で生活をされています。阿部建設の住宅作りの特徴(年間24棟を上限とした家造り、担当一貫システム、地域材を使用、土に還る素材、リサイクル可能な素材の使用)を説明されたあと、将来、建築業界がどのように変化していくか、ということを政策や日本の人口構成、平均所得の資料などを使って分かりやすく話して下さいました。これから厳しくなる建築業界で、生き残っていくためには、省エネルギーの知識、顧客の要望に沿った家造り、
それぞれの強みを生かしたコラボレーションなどの工夫が必要、というお話しでした。
 
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(阿部先生の講義風景)
 
続いて、金子一雄先生の講義を聞きました。
前半の阿部一雄先生にもあった、住宅の着工件数の減少、人口・世帯の推移について話され、やはりこれからの建築業界の厳しさを指摘されていました。先生が視察されてきた、オーストリアやスウェーデンの省エネ住宅、「パッシブハウス」の実際を、写真を交えて詳しく説明して下さいました。海外の取組みに比べて、日本の省エネ住宅への取組みは、遅れている、ということでした。
 
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(金子先生の講義風景)
 
お二人の講義を聞いて、住宅の省エネルギー化は、今まで以上に重要になってくる、と感じました。
 
 
<受講生感想>
・環境への対策。家をつくる工務店の使命として必要になるということがわかりました。ありがとうございます。
 
・本日は、ありがとうございました。
日本や世界の制度(ゼロエミッション等)にもっと目を向けていくことが、これからの時代、重要になってくるのだと痛感しました。
今後の業務にむけて、参考にあるワードがいくつも出てきて、「やはりそうだ!」と確信として受け止めることができました。ありがとうございました。
 
・様々な目先で物事を見ること。当事者だけでなく関係者の目先など。全くことなる答えに至る。
・バリアフリーもパッシブハウスについても、バランスの取り方が重要。安易に何でも取り入れればいいという事ではない。
 
・障害者に対する住宅の考え方や工務店として顧客に対するフォローの仕方などがわかった。
・断熱における考え方が大まかに理解できた。


 

 
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