HOME2017年 岐阜木造塾 第4回講義報告 (桜設計集団 安井 昇氏)
2017年 岐阜木造塾 第4回講義報告 (桜設計集団 安井 昇氏)
【火事に負けない木造建築】 ~住宅から中規模木造まで~
先生を招いて行われた講義は、今回を含めて5回以上という事で、以前も来た会場ですと
おしゃって頂いたように、森林文化アカデミーの非常勤講師も兼務され、岐阜に大変馴染み
ある先生です。年間100回を超える講義を行っておられ、金沢での講義の後、御一泊されて
翌朝岐阜に直接向かって頂きお迎えに上がった次第です。
講義は、実験とそこで得られたデーターと検証という事で、とてもわかりやすい内容でした。
木材の特質でもある燃えにくいという特質から焼き板をつくる実験動画が再生され、筒状に
形成された板を燃やして、筒の内部の温度が1000℃を超えていても板の表面は素手で触れるほど
安全な状態であるという事から、(火育)水分を持てば木は燃えるがゆっくりと燃えるという事が
実際の映像から理解できました。
糸井川で起こった大火の時に報道された、奇跡的に残った建物は、本当は、奇跡的な立地条件にあったと
いう話はとても興味深いお話でした。
最後に今までできなかった木造建築物が法改正により、木造で耐火建築物として出来る事になり、新たな木造建築の
可能性を垣間みた有意義な時間でした。