ぎふHM 2022年度
HM 第6日目
テーマ:国重要文化財(建造物)及び国・県補助事業について(講義①)
登録有形文化材(建造物)及び登録後の各種手続きについて(現状変更等)(講義②)
建築基準法第3条の解説と該当建築物について (延期)
日時:令和4年8月20日(土)13:00~16:20
場所:(一社)岐阜勤労福祉センターワークプラザ岐阜 3階 302号室
参加者:30名
石黒会長により第6日目開会挨拶の様子
国・県重要文化財(建造物)及び国・県補助事業について(講義①)
岐阜県文化伝承課 主査 川瀬健秀氏に講義して頂きました。
1.県内の国・県指定建造物について、2.有形文化財(建造物)の保護と活用について、3.建造物に関する補助事業について(国宝、国重要文化財、県重要文化財)について学びました。
国の文化財保護の仕組みと取り組みの解説、また岐阜県の文化財保護の仕組みと取り組みの解説、県内の国・県指定の文化財の状況、件数の紹介。近年指定された建造物の歴史的価値、登録に至った経緯等の説明をして頂きました。
有形文化財の保存と活用については、以前は保護だけでよかったが、近年は”文化財の活用”も考えなければならないとの事が印象的でした。
また、文化財に関わる各種届出の説明、技術者の育成が今後必要となるとのことでした。
文化財の防災では、日本の建築物は火災に弱いのでその対策方法、防災の面からの活用方法等の解説、補助事業については、国、県別の補助内容、金額等の説明をして頂けました。
かならずぶつかる資金の問題。ヘリテージマネージャーとして積極的に取り組む必要を感じました。
川瀬健秀氏講習風景 講義の様子
登録有形文化財(建造物)及び登録後の各種手続きについて(現状変更等)(講義②)
引続き、岐阜県文化伝承課 主査 川瀬健秀氏に講義して頂きました。
1.登録制度について、2.登録の手続きについて、3.登録後の各種手続きについて、4.登録有形文化財に関する補助事業について、5.登録有形文化財の活用について学びました。
岐阜県内の登録文化財の件数273件と全国件数13,410件に対して割合から見ても少ないことがわかる。要因は様々であるが、現在も埋もれている文化財担当の物件が多く存在する可能性が高い。
なかでも、旧飯地公民館五毛座(恵那市)の紹介があり、全国的に見ても屋内型芝居小屋が現存しているのは珍しく、地芝居大国ぎふWebミュージアム芝居小屋360°VR
(http://jishibai.pref.gifu.lg.jp/)の紹介もありました。
続いて近年の県内の登録有形文化財の事例紹介を数件頂き、前々回見学に訪れた旧岡田酒店店舗兼主屋(大野町)の紹介も頂いた。
登録の手続きについて、文化庁のHPに沿いながら、事例を踏まえ詳しい説明を頂いた。(文化庁のHPがとてもわかりやすいのでそちらを参照の事)
登録後の手続きに続いて文化庁のHPに沿いながら、事例を踏まえ詳しい説明を頂いた。(文化庁のHPがわかりやすいのでそちらを参照との事)
登録文化財の活用について、事例を何例か紹介頂いたが、観光施設、カフェ、宿泊施設、との事で、目新しいものは無かった、積極利用の為にもヘリテージマネージャーの今後の活動が大いに期待される。
建築基準法第第3条の解説とが該当建築物について
延期となった為、石黒会長により登録に向けた資料作成の解説が行われた。
石黒会長講習風景 講義の様子
岐阜市司町の旧岐阜県庁舎をモデルに登録申請に必要な資料を作成され、調査方法と調査のポイント、意見書の作成方法とそのポイント、進達書の作成方法とそのポイント等の解説がなされた。
馴染みの深い建物での実例紹介でとてもわかりやすく、しかしながらヘリテージマネージャーの大変さと役割の大きさも感じずにはいられなかった。
次回のガイダンス
9月17日(土)開催(ワークプラザ岐阜にて)の説明を行いました。