福まち建築士 2022年度
令和4年度 第2回 フォローアップ研修(実践研修会)
日時:令和4年10月11日(火) 13:30~15:30
場所:瑞穂市総合センター 5階(第1、2、3会議室)
出席者:福まち建築士 講師1名 ファシリテーター5名
その他1名
研修の様子と講師の下川氏
10月6日(木)の第1回フォローアップ研修の実践編として、もとす広域連合の「介護保険住宅改修適正化研修会」に参加しました。福まち建築士の下川さんを講師として、第1部『介護保険改修適正化研修:住宅で安心してくらすための居住環境について』、福まち建築士をファシリテーターとして、第2部『グループワーク:動線を意識した居住環境を考える~住まいから考える安全安心な暮らし~』という内容でした。
適正化研修会の対象者としては「居宅要介護(要支援)被保険者から住宅改修について相談を受ける方」が参加していました。
第1部として「手すりの取付け・段差解消のポイント」についてお話し頂きました。その次に適正化事業業務の中でチェックする時に内容が伝わりにくい申請書類が多々ある為、今回ワークショップをしながらどのようなことに気を付けて書類作成をすれば良いかというポイントをお話しして頂きました。
第2部としてグループワークを行いました。まず「在宅サービスに対応した住宅を考えるヒント」の一部でグループワークに役立つ部分を抜粋してお話し頂きました。その後、グループワークの方法や設定、最終的に発表する内容について説明頂きました。
A~Eの1グループに5~6名の5つのグループに分かれてグループワークを行いました。私のグループは6人だった為、書記、発表者、要支援者役、同居家族(3人)を決め、まず要支援者役の方や同居家族に困りごとやこうして欲しいという要望を出して頂き、それに対する提案を出してもらおうと思いましたが、こうして欲しいという意見の途中でそれは高すぎて無理、いったい金額設定はいくらなのかというお声がありました。今回は「動線を意識した居住環境を考える」ための勉強なので、金額に糸目は付けない、要支援者のわがままを聞いて欲しいと、その中で本当に必要かどうか検討して欲しいと伝えました。話している途中までは色々意見が出ましたが、最終的には介護保険20万で納まる内容でまとまり、後は同居家族役の方が将来の自分のことも考えてこれは別料金で出すということで水回りの大幅改修もするという意見でまとまりました。リウマチの設定だったのですが、皆さんそのことも常に念頭においてお話しされていましたし、自分の現場でのお話もして頂き、私もとても勉強になりました。
発表の様子
まとめたものをグループごとに発表して頂きました。金額設定は各グループによって異なっていましたし、同じ改修の内容もありましたが、皆さんが動線を考えながらうまくまとめていったのがよく分かりました。
発表後、他の方法もあることを説明する下川氏
部分的ではなく、家全体、生活する家族全体をみて住宅改修が出来、誰もが過ごしやすい空間を、そこに係わる人みんなでつくっていけたらと思いました。