住まいは、人間にとって生活の活動の場であり、時には休息と安らぎの場となります。地震や台風などの自然の猛威から守り,また、日照、通風、換気など安全だけではなく住む人の健康を守ってくれなければなりません。住みやすい快適な家、安心・安全な家づくりは、建築士による設計・監理、工事施工が不可欠です。
住まいづくりは、一生一度の大事業です。住まいに対する要望や価値観は個人差があります。住み手が納得できる住まいづくりを、パートナーとして㈳岐阜県建築士会所属の専攻建築士がお手伝いします。
■住まいづくりのパートナー探し
□ 建築設計事務所に設計・監理を依頼する。
・建築主(住み手)が建築士に設計と工事監理を依頼し、完成した設計図書に基づいて施工者を選定し、施工者からの見積書を検討し建て主に決定の助言をします。
・建築主の要望が反映され、敷地の条件を生かした住まいづくりが可能で、建築主の立場で設計と工事監理をしてくれます。
・専攻建築士では、総括設計、構造設計、環境設備設計、まちづくり専攻建築士などがいます。
□ 建設会社、工務店、大工さんなどの施工者に設計と施工を依頼する。
・建築主が直接施工者に依頼する設計・施工方式です。
・施工が専門ですが、建築士設計事務所登録をし、設計できる建築士もいて、総合的な住まいづくりをします。
・在来木造工法の住宅を得意とする施工者もいます。
・自分の住まい方に合わせて家を探し購入できる、建売住宅の体制をもつ場合もある。
・専攻建築士では、建築生産,棟梁、環境設備設計専攻建築士などがいます。
□ ハウスメーカーから購入する。
・商品化された住宅を直接購入する方法です。
・住宅展示場のモデルハウス、カタログ、ホームページなど豊富な商品情報があり、多くのプランから規格部材を組み合わせ、効率的に住宅を供給します。
・商品タイプ,仕様やオプションを決め、工事金額が決まり、契約後、着工・完成となります。
・専攻建築士では、建築生産、環境設備設計専攻建築士などがいます。
■住まいづくりの流れ(新築の場合)
Step1. | 家族みんなの要望・条件をまとめる。(間取り、予算も考慮する。) |
Step2. | 住まいづくりのパートナー探し |
Step3. | 住まいづくりのパートナーと要望・条件などから基本計画、概算工事費を決め実施設計を行う。 ・設計の進行に伴い、設計内容の打ち合わせは、よく行う。 |
Step4. | 実施設計完了時に、建築確認申請を建築主事または指定確認検査機関へ提出。 ・確認済証(申請から許可まで数日必要)受理後、工事着工とする。 |
Step5 | 施工者と工事請負契約を締結する。 ・実施図面完了後、施工者に見積もりを依頼する。 |
Step6. | 設計図書、概算工事費を基に、設計者の助言を受け、施工者を決定する。 |
Step7. | 設計・監理者立会で、工事請負契約を締結する。 ・工事契約書は、工事金額、工事期間、設計図書(設計図、見積書)、工事契約請負約款などが添付されたものが理想です。 |
Step8. | 工事着工時の地鎮際 ・祭事や近隣挨拶は、契約時に打ち合わせをし、後のトラブルにならないように注意する。 |
Step9. | 基礎工事,躯体工事、仕上げ工事、設備工事を経て工事完成。 ・各工事の工程毎に、設計・監理者が工事内容や進行状況の確認を行い、建築主に報告を行う。 ・使用材料や機器類などの見本は、カタログや現物見本などで確認する。 |
Step10. | 工事完成時に建築主、設計・監理者、施工者立会で竣工検査を行う。 ・手直し事項があれば、手直し工事完了確認後、建築主に建物を引き渡す。 ・同時期に建築主事、確認検査機関などの関連機関の完了検査や届け出書を提出する。 ・建物引き渡し時に、竣工図面、機器保証書・説明書、建築確認申請書・検査済証などを建築主に渡す。 又、工事変更や追加工事があれば、それらに関する図面や見積書も確認し清算する。 |
以上、住まいづくりの工事の着工から竣工(完成)までの概略です。敷地探し、資金調達、各種税金など、質問がございましたら、電話やファクスで、お問い合わせください。
又、建築士などの住まいのパートナーも、これらの質問にお答えできますので、ご相談ください。